耐震等級について
【 投稿日時:2017-06-14 15:44:51 】
最近、大地震が数年おきに発生していますから、新築する上で耐震等級を気にされる方は多いでしょう。耐震等級は1~3まであり、基本的には耐震等級1は建築基準法で定められていますので、日本で新たに建てられる住宅はすべて最低限の耐震等級を持っています。これは震度6強に耐えうる強度です。
耐震等級1にたいし、等級2は1.25倍、等級3は1.5倍の強さの地震に耐えられることになります。最近では耐震へのニーズのたかまりから、耐震等級3を標準としているハウスメーカーも多いようです。ローコスト住宅メーカーでも、耐震等級2を基準値としています。他に制震、免震などもあり、それぞれの長所があるのですが、ひとまず国の定めている基準は耐震等級のみです。
耐震等級3を取得できる住宅では、地震保険が安く済むというメリットもあります。ただし、耐震等級はあくまで「震災が発生した時、倒壊せずに屋外へ避難できる程度の強度」であって、実際に震災が起こった時に無傷ですむというわけではありません。
また、新耐震基準が制定されたのは1981年ですので、それよりも古い中古住宅を購入する場合、たとえリノベーション済みでも耐震等級1すらも満たしていない可能性があります。中古住宅を購入する場合は、耐震リフォームが必要かどうかを確認しておく必要があるでしょう。